「そして、あなたがここにおいでになったのも、おそらくは、人を墓地にも、秣桶(まぐさおけ)にも導きよせる、あの精神界に輝く天上の星に道を示されてのことなのです……」
-ドミニス神父
我が生誕は誰かの辞世、何かの伝道より往生の君、また逢えたね。
壁が何処か見つめていたり、雲が噂をしていたり、橋が眠たそうにしていたり、風が忘れ物を取りに来る。「何年の何月何日に何々がありました」と覚えている様に、よく見えることがあるし、相手にされないこともある。
空の色が変わること、朝とか夜が来ること、潮目が変わること、繰り返すだけのこと。「何年の何月何日に何々がありました」と忘れない様に、溢さない様に、一つずつ。
見つめ合うより心が通じ合うのと、分かり合えないで視覚を共有するのと、ごっちゃになって苦労しちゃう、其処のところを詳細に。
王道を知りたい餓鬼、知った後で邪道な親父、どちらも道じゃと動じない爺。三人が一人で共有したらば、何も信じなくて良いぢゃん。分かり合えないで、分かち合うぢゃん。
孤独とは、強い自意識で以て、堕落も辞さない用意がある。折角の機会だから、唯の一つも、お取り溢しなく。何ものか対峙して、時に自意識を捨て、時に身を任せる様に。気負う事なく、敗北もなく、しなやかに。相手が寄りかかって来たら、改めて自意識を持ち、ほら独壇場。
両想いになる為の片想いでなし、思うに於ける片想い。構われなくてもソッポ向かれても、見兼ねた愛が味方する。恐らく愛されている(その何倍か確かに愛した)。
中身がなくても大丈夫、行為と添い遂げるつもりなら。
目的がある場合、有意義な行為となるだけ。
受動、本能、興奮、恋。
能動、理性、冷静、愛。
破壊、破戒、忘れられた罪を重ね重ね、文化の形成。
共存、共生、自然と私が傷つけ合い、騙し合う。
憎むか、愛すか、だけ、だらけ。
憎む派
「ヤバい奴いんな」
「ブツブツつぶやいて」
「気持ち悪ぃ」
「関わんないでおこう」
愛す派
「まあそう言わずに」
「ライヴハウスかYouTubeで逢いましょう」
「分かり合えますよ」
「愛し慕うてます」
私に貴方の火をください、貴方の命を。それを絶やさずに燃やし続けますから。貴方は私に、私は貴方に生きるのです。
憎む派
「貴方は何時かの私」
愛す派
「私は何時かの貴方」
こう唱えてもう、41度目になります。
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