昨年を振り返り、2020という数字の並びについて考える──AKIRAのネオ東京よりか平穏無事に過ごして居られるが──オリンピック2020は、やはり幻となった。
夕べ消灯する時には無かったと思うが、ふと横になって天井を見上げれば、蜘蛛の糸が垂れている──近頃の私は芥川が過ぎる──その糸を掴んでこの地獄から這い上がろうぞ、と決意するには普通過ぎて変哲の無い糸、有り触れて小指で千切れてしまうくらい。
ぷかぷか揺れる糸に蜘蛛の姿すら無く、人間の相手は人間ばかり、有り難く小指で契りを交わすくらい──そう、救いを約束する糸ではない──蜘蛛が遊びに来る程ここは極楽、と言う方が適切である。
人間の私は未だ気付かないで、それは心臓が絶え間無く拍動している事を今更に考えないくらい──気付く野暮は二十代で懲りて、極楽か地獄かはもう問題にならない──偸吉、邪太郎、妄介、殺雄、飲五郎、みなと過ごした日々はもう戻らない、五つの戒めも、卵と呑み込んだ!!
粋な、活き活きとした、生きもの──ここに降り立つ蜘蛛が如く──どこまでも愉快に。
2+0+2+1=5cow-五鈷
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