十二支詩・巳より
僕は近代が身籠(みごも)った、近代の最後の子
僕の生誕の年──西暦1989年──に彼女、息を引き取ってしまったのだから
近代の末っ子は見た、無邪気に燥(はしゃ)ぐポストモダンの子供らを
何の話も言い聞かせぬ、云い聞かせられぬポストモダンの親達を
神話や思想や大いなる何か、大きな物語の一つも知らなんだ
主従の従と思わなんだ、主たる言動が全てだった
結局ルーツを忘れてしまった、覚えていても喪(な)くしてしまった
ソウルな、ソウルフルな、ソウルがフウルな、フウルな詩
FOOLな、馬鹿な、馬か鹿な、いや馬としか云えない様な、COOLな歌
ヒヽィイン(パカラッパカラッパカラッパカラッ)
歌おう無駄を──無駄の無い人間は無駄でしかないと!
歌おう馬鹿を──馬鹿しない人間は馬鹿でしかないと!
歌おうFUCKを──FUCKぢゃない人間はFUCKぢゃないかと!
プログレが最早(もはや)プログレではない様に
ニューウェーヴがもうニューウェーヴでない様に
ポストモダンとは何とその場しのぎの適当で自分勝手な名前だろう
モダン家のポスト君のポスト君もモダン家も
近代も近世も中世も古代も原始もかつてそうだった?
みながみな通った道だという事を忘れたか!
ヒヽィイン(パカラッパカラッパカラッパカラッ)
十二支詩・未に続く
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