2018年6月28日木曜日

ルーに呼ばれたから演った(それはライヴ、直前に)

6月、何となくルーに呼ばれた気がして、彼の曲を演りたくて堪らなかった。



 「パーフェクト・デイ」か「サテライト・オブ・ラヴ」か「ヴィシャス」か、はたまたモット・ザ・フープルもカバーしていたヴェルヴェッツの「スウィート・ジェーン」か、カバーしたいルーの曲が沢山あって、直前までこれらの曲をギターで弾いていたのですが、「ワイルド・サイドを歩け」の詩を見て“ピンッ”と来たので、結局一番有名なこの曲に決めました。

 この言わずと知れた名曲は、ルーが芸術家のアンディ・ウォーホールと出逢い、その界隈にいたドラァグ・クイーンなどのアウトロー達を描写する事で、(当時のニューヨークにおける)都市生活の退廃や、タブーとされていたものへ目を向けた画期的な楽曲でした(それが英米のチャート上位にランクインしたってんだから、ヴェルヴェットなアンダーグラウンドがオーバーグラウンドしたってんだから、凄い)。

 今回、この曲の詩をルーの体験そのままに訳しても良かったのですが、やはり日本で生まれ育ってきた身としては己が実体験を通し、我が国における都会の殺伐さを、其処に生きる人々の生活を、身近に見てきた誰かの人生を、(ルーがアメリカにおいてやった様に)生々しく描くことにしました。その為、日本人にとってニューヨークより馴染みのある“渋谷”、“新宿”、“池袋”等に生きる人々が登場いたします。下記、ルーの原詩と手前の日本語詩をば。


「ワイルド・サイドを歩け -Walk on the Wild Side-」
作詞・作曲:ルー・リード


Holly came from Miami F.L.A.
Hitch-hiked her way across the U.S.A.
Plucked her eyebrows on the way
Shaved her legs and then he was a she


She said, hey babe, take a walk on the wild side,
Said, hey honey, take a walk on the wild side.


Candy came from out on the island,
In the backroom she was everybody's darling,
But she never lost her head
Even when she was giving head


She sayes, hey baby, take a walk on the wild side
Said, hey babe, take a walk on the wild side

And the colored girls go,

Doo doo doo doo doo doo doo doo doo
Doo doo doo doo doo doo doo doo doo…


Little Joe never once gave it away
Everybody had to pay and pay
A hustle here and a hustle there
New York City is the place where they said:


Hey babe, take a walk on the wild side
I said hey Joe, take a walk on the wild side


Sugar Plum Fairy came and hit the streets
Lookin' for soul food and a place to eat
Went to the Apollo
You should have seen him go, go, go


They said, hey Sugar, take a walk on the wild side
I said, hey babe, take a walk on the wild side, alright, huh


Jackie is just speeding away
Thought she was James Dean for a day
Then I guess she had to crash
Valium would have helped that bash


She said, hey babe, take a walk on the wild side
I said, hey honey, take a walk on the wild side
And the colored girls say


Doo doo doo doo doo doo doo doo doo
Doo doo doo doo doo doo doo doo doo…



日本語詞:Nori MBBM


渋谷の交差点でうろうろ
下品で馬鹿そうな黒服が
そいつは道行く彼女に声掛け
相手にされなくても言うのさ


“行かないかい?ワイルド・サイド
ねえ、ハニー
Take a walk on the wild side”


日曜日の歩行者天国
生臭い新宿の裏路地
ふらふらにもたつく女が
くたびれた男に言うのさ


“行こうよ、ワイルド・サイド
ねえ、オヤジ
Take a walk on the wild side”


歌おうよ“ドゥ、ドゥドゥ、ドゥドゥ、ドゥ…”

恋人を乗せて走ってた
池袋のごちゃごちゃした道を
車が出るのを見計らって
飛び出してきて轢かれた男が言うのさ


“払ってもらうぜ
慰謝料を
Take a walk on the wild side”


今はこの街にいるのさ
初心を忘れそうになって
適当な服で出歩いても
誰にも何にも言われやしないのさ


“ここはワイルド・サイド
Hey babe, Take a walk on the wild side
オーライ、ハッ”


黒服のぴょんぴょん頭のあいつも
まっすぐに歩けない男女も
当たり屋のあのクソ野郎も
売れないオイラも覚えているのかい


“ねえ、ワイルド・サイド
こっちで合ってるの?
ワイルド・サイド”


歌おうよ“ドゥ、ドゥドゥ、ドゥドゥ、ドゥ…”



 音源についてはお馴染み、己がヤマハのアコギとコルグのシンセサイザーの重ね録りで、リズムトラックは原曲よりもロックのエイトなビートに寄せて作りました。ルーの歌う原曲では終盤、デヴィッド・ボウイが師事していたとある先生のサックスソロが入るのですが、俺は俺お得意のピッコピコシンセサイザーを弾いて演りました。

 ミック・ロンソンみたく上品で成熟したアレンジが出来ないから、俺は俺なりのノスタルジーでカバーMVするしかないのだ。子供の頃の幸せな記憶ってあるでしょ?ファミコンとかゲームボーイとかやっていた家の中にいる時間、それがピッコピコシンセサイザーの懐かしさに繋がる訳です。


汚い字と幼稚な絵で済まないが、撮影前にイメージを可視化するため用意したメモ

 映像に関しては、MVのイメージを先にメモして簡単な進行表にまとめる、という事を試しにやってみました。折角の梅雨時なので“雨降るトーキョー”をカメラに収めようと思い、(奇しくも“傘の日”であった)6月11日に渋谷・新宿・池袋を一気に駆け巡り、2、3時間ヴェルヴェッツを聴きながら、70~80本の動画を撮って参りました(編集時に殆どの素材を泣く泣くカット)。その甲斐あってイメージ通りのMVを撮る事が出来たぜ!!

 労力と出来の兼ね合いを考えれば、いつもより効率は悪かったと思いますが、“思い描いていた事を狙い通りに完成させた”という達成感と収穫がありました。


弾き語りの撮影は(梅雨の間に少しだけ晴れた日に)ここ高円寺のとあるビル屋上にて

 さあ暑くなってきた、梅雨も明けて夏本番!!風鈴がチリンチリン鳴っていた母方の実家の庭や縁側の風景をふと思い出す、祖父の囲碁と日めくりカレンダー、テレビじゃ野球中継が流れていたりしてね。

 ツイッターでは告知したけど、7月1日にUnfinished Balladesのライヴがあります。久し振りに演るから、仏滅だけど観に来てね!!


2018年6月18日月曜日

プレイされてきた(それは遊び、祈り)

一昨日16日(土)はドレスコーズの“PLAY TOUR”へ、ギターのしんさんを誘ってツアー千秋楽の新木場コーストまで。



 志磨さんは何を“プレイ”したのか?思い当たる節は沢山あるけど(手前のツイッターでも2、3呟きました)、詳細はドレスマグのロングインタビューで近い内に明かされる様なので、それを待たれよう。

 個人的には初期・毛皮ズの「ガンマン、生きて帰れ」を聴けたのが、地味に嬉しかったなア(ミリオンダラぁゴ~ルドラッシュメン♪ってつい口ずさみたくなっちゃう曲)。最後のアンコールの「ビューティフル」も、“リズム走りまくり倍速ver.”で最高だったぜ!!

 それから志磨さんのボーカル、“村八分”のチャー坊やジョニー・ロットンっぽく喉を振り絞るよな従来の歌い方から、(「三文オペラ」後という事もあってか)今回のライヴでは美輪さん的な腹から声を出す歌唱法(ベルカント唱法風のもの)へ、劇的に変わったなあという印象でした。



 終演後、しんさんと一緒にツーショットをパチリしたのだが、演目の書かれた看板が白飛びしとるではないか。ホントは「DRESSCODES PLAYS THE DRESSCODES」って書いてあるんだが、、帰宅後に上だけピカ~光った写真を見て“何のツーショット写真やねん”って感じ(笑)


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 最後に、しんさんから「遅くなりましたが」と誕生日プレゼントまで貰ってしまいました。本当にありがとうございます、とても嬉しいです!!

 自分もしんさんにロックTをよくプレゼントするのですが、しんさんからは“ファンカデリック”のシャツを頂きました(カッコE~こりゃグラムだぁ)!!さらにBossのボリュームペダルまで(色んな曲で使いこなせる様になるぞ)!!


 これから大切に使わせて頂きます、しんさん本当に有難う御座居ました。


2018年5月15日火曜日

美輪さん、お誕生日おめでとうございます

一生のうち一度でいいから舞台で歌をうたつてみたい、などと何年も言ひ暮してゐるうちに、至誠天に通ずとやら、丸山明宏君が急に電話をかけて来て、リサイタルをやるから、そのツナギに一曲歌へと言ふ。

 今日は美輪明宏さんのお誕生日、83歳おめでとうございます。母方のばあちゃんも先日5月11日で84歳になりました(電話したら「でけえ年になった」と笑っていた)。

 父方の祖父・祖母は大正生まれで、母方の祖父・祖母は昭和1ケタ生まれ、美輪さんは直後の10年生まれ。皆様ずっと元気で居て下さい、と願うばかりです。



折角の美しい曲が、私が歌つては台なしだが、さうかと云つて、彼の歌をそつくりまねては、鵜(う)の真似する鴉(からす)にすぎない。大それたことに、私は私の味で歌はうと奮起したのである。
-三島由紀夫

 という訳で、美輪さん(当時は丸山さん)自身による訳詞に銀巴里で鍛え上げた華麗な歌唱でもって昭和32年にヒットしたシャンソンの名曲「メケ・メケ(Meque, Meque)」の日本語カバー、の更に手前によるカバーMVを撮りましたので宜しくどうぞ(ずっと歌いたかった己がカラオケの十八番)!!

 因みに、原曲は「オー・シャンゼリゼ」で知られる“ジョー・ダッサン”が1954年に歌ったもので、80年代にもスネークマンショーの1stアルバム・通称「急いで口で吸え」でミカバンドの加藤和彦さんがカバーしておりました(あれはあれで“ピコピコテクノポップ”なアレンジが結構良かった)。

 我がカバー版は“SFフォーク的グラムロックオペラ”をテーマにして演りました。具体的に言えば、ボウイの「スペイス・オディティ」とT.Rexの「コズミック・ダンサー」を高速フル回転のハイテンションなミキサーへ掛けて1曲に仕立てた演奏に、宝塚歌劇団・星組に所属するクイーンのフレディがアコギ1本で堂々と歌唱する感じです☆



 何が言いたいのかと謂えば、“美川憲一/美輪明宏系”男子の第一人者として(上は1年前のツイート画像)、本日5月15日からまた心機一転な訳で御座居ます。あゝ人生の始まる音がする──港~っ♪チャ、チャン


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 相も変わらず今回のMVも顔色悪いし、手荒れ肌荒れが目立つのだが、夜勤明けでボロボロのまま撮影に行ったから勘弁してちょうだい(デカダンとかエログロなんてこれ位でちょうど良い)。

 それと着用していた淡いオレンジ色のフリルシャツは、4年前に下北の古着屋で大雨の中あれやこれや試着して、見て下さった女の店員さんの「似合い過ぎです」という口車に乗せられて買ったもの(袖のまあるいカフスボタンも黒の蝶ネクタイもそのとき選んだもの、可愛いから見てくれい)。

 他にもミントグリーンのカッコ良い“パキパキ”デザインのフリルシャツに、白黒水玉模様の蝶ネクタイ、ひし形のイカしたカフスボタンも持っているのだぞ、いつか別の撮影で使おうぞ(Noriの頭を叩いてみれば、文明開化の音がするッ──やめて~っ)!!



 ※最後に、MVの中でフランスパンを食い散らかす映像が出てきますが、地面に落としたものも含め、全て美味しく頂きました(赤ワインと共に♪う~ん、ルネッサ~ンス)

 それではまた!!


2018年5月1日火曜日

29歳になりました

大人たちが君らを警戒して、子供イビリを企て、千載一遇の恋人との間に、あんなに大ぜいのお巡りさんを配置し、舞台を遠ざけ、十重二十重に君らを取り巻き、おちおち椅子の上に立つこともできないやうにしてガンジがらめにして来たら(もはや、さうしてきかれるビートルズは、ビートルズではないのだから)、こちらもフテくされて、顔色一つ変へず冷然とかまへたらどうだらう。そのはうがしやれた復讐ではないだらうか。

 どうも、復讐のミシマ……でなし「逆襲のシャア」の時の“アムロ”と同い年です(ファーストから逆シャアまで、ガンダムの登場人物の成長過程や心象描写って、こう生きて手前と重ねてみるとよく出来ている)

遠くのはうで車をおろされ、武道館まで、歩くわ、歩くわ、その道ぎはにはお巡りさんが密集してゐて、その整理のうまいこと、誘導の整然としてゐること、まるで警視総監のお葬式に参列するやうな気分である。
-三島由紀夫

 それから、警視総監……でなし“銭形警部”とも同い年に成りました(とっつぁんの様に己の身体一つで頑張らなければならぬ、捕まえられぬが大前提でも腐らずに、懲りずに今日も捕まえにゃならぬ)



 という訳で誕生日記念に、ザ・ビートルズの名曲「Lucy in the Sky with Diamonds」のカバーMVを近所の公園まで撮りに行ってきました(ほんの数日前に)。

 ライヴ活動で鍛え上げられたブリティッシュビートバンドな初期ビートルズも好きですが、スタジオワーク中心に傾倒していった内向的・叙情的な後期ビートルズの方がやはり性に合う。

 この曲はその最たるものでお気にのナンバーでしたから、何時かカバーしようと思っていたの。ジョン・レノン君の原詞と手前の日本語訳詞を載せて置きます。


「Lucy in the Sky with Diamonds」
作詞・作曲:レノン=マッカートニー

Picture yourself in a boat on a river
With tangerine trees and marmalade skies
Somebody calls you, you answer quite slowly
A girl with kaleidoscope eyes


Cellophane flowers of yellow and green
Towering over your head
Look for the girl with the sun in her eyes
And she's gone


Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds

Ah

Follow her down to a bridge by a fountain
Where rocking horse people eat marshmallow pies
Everyone smiles as you drift past the flowers
That grow so incredibly high


Newspaper taxis appear on the shore
Waiting to take you away
Climb in the back with your head in the clouds
And you're gone


Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds
Ah


Picture yourself on a train in a station
With plasticine porters with looking glass ties
Suddenly someone is there at the turnstile
The girl with the kaleidoscope eyes


Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds
Ah


Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds



日本語詞:Nori MBBM

君が水色の絵の具を落として
混ざってゆく空はマーマレードさ
朝と夕が一緒になって
あの娘の瞳は夜


真空の造花はイエローとグリーン
君の王冠になって
あの娘を見つけた
瞳はすでに太陽光


Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds

嗚呼、良い…

本当に黄泉の国はあったね
お馬さんと君とマシュマロパイ
木造の家と庭に大きな花は天まで


ふにゃふにゃの紙の車が
君を乗せてゆく
軽いから浮かんで
雲の上、絨毯だね


Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds

嗚呼、良い…

君はとうとう電車で帰る
僕の手作りのお洋服で
そしたら改札に急いで現れた
あの娘の瞳に、ほら!


Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds

嗚呼、良い…

Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds
Lucy in the sky with diamonds




 我が演奏・トラックに関しては、サイケな原曲をもう一度ロック、ポップスに奪還してみようというものです(早い話がグラムロックの存在意義と一緒、手前の誕生日記念だから)。具体的に言えば、ハードに歪ませたストラトにポヨンポヨンな浮遊ビート、さらにメルヘンピコピコシンセサイザーと普段通りの己が宅録です。原曲のイントロやAメロで鳴っているロウリーオルガン(昔の電子オルガン)による印象的なあのキラキラしたフレーズは、エレクトリックギターで一つ一つ音を拾ってリフして演りましたワ。

 映像の方はコズミック・ホールズのそまちゃんに撮って貰いました、有難う御座います!!そまちゃんは運動神経が抜群なので(以前“パルクール”という遊びを教えて貰いましたが、あっしには出来ません)、公園に生えていた高い木に登り、その上からわざわざカメラで撮ってくれたり、あらゆる地点から画角まで考慮して頂いて、本当に心から感謝して居ります。

 素敵なMVが撮れたのは、そまちゃんのお陰です。どうも有難う!!


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 さあ夜勤も明けたし、一眠りしたら自分へのご褒美に「かつ丼(大盛)」か「冷し肉富士そば(大盛)」だ!29歳、肉、29なのよ

 ソロの弾き語りもコズミック・ホールズもアンフィニッシュド・バラッズも、精力的に演って行きます!!それではまた


2018年4月1日日曜日

これは平和だ──敢えてエイプリルフールに

エイプリルフールだからって、嘘はつかない。咲いたばかりの桜を散らせる雨風に、焦燥感を煽られようと動じない。

 いま15時過ぎ、夜勤明けで眠いのか、春うららかな陽気のせいなのか、ぼうっとしている。外から演歌や歌謡曲を唄うおじさん、おばさんらの楽しそうな声が聞こえる。



 アパートの2階にある我が家の窓から目と鼻の先、徒歩30秒の処にあるカラオケ・スナックの某。夜になるともっと賑やかになるのだが、今日みたいな休みの日は昼から能天気な喧騒が聞こえる。こちらは明けで眠いのに、、

 此処のママが中々で、“或るゾーン”に入ると道路に面した店の入り口からマイクを持ったまま歌い乍ら出て来て、通行人に歌を聴かせて満足すると再び店内へ帰って行くのである(カラオケボックスで高揚した調子者が部屋の扉を開けて通路に歌声を轟かし、同じ部屋の者同士で内輪受けして盛り上がっているアノ感じ、伝わるかしら)。

 中には「周りに迷惑かけやがって」、「そのノリ寒いんだけど」と不快に感じる人も居るだろうが、楽しそうに歌っている姿、俺は結構好きだ。

 2階の窓から眺められる、これが平和だ。



 朝方の帰宅時には無かった郵便物が、何時の間にか自宅ポストへ放り込まれていた。3日前に出たばかりの「ギミー・デンジャー」 by ジム・ジャームッシュ監督(パーマネントなバケーション!)。イギー・ポップとストゥージズ、観てから寝よか、寝てから観よか

 最近はまた詩を書いたり、デモ楽曲の宅録をしたり、ギターが楽しい。

 思い通りにゆかぬ事が多くても、傍から見れば、これも平和だ。


 ──ぜんぶ嘘だ


2018年3月26日月曜日

梯ノ九行詩

人間篇より


 君だけの罪(つみ)──クラスメヰトや先生と残酷をやり合ふ

 僕だけの罰(ばつ)──取り返しが付かぬまで殺(あや)めるより殺める

 肝斑(かんぱん)や斑紋(はんもん)──墜(お)ちぬ染みと堕(お)ちた色の服と肌と胸と


 肉付きと肉月──経年劣化を身に付けた青年烈火(れつか)の

 焔(ほむら)を点(つ)けた怪人の──灰燼(かひぢん)の舞ひ落ちる先のまた焰(ほむら)

 水を差されて灰神楽(はひかぐら)──今度の舞ひこそラストワルツ


 七行で着いて仕舞(しま)ふ──犀(さい)の西より馬込(まごめ)の南へ──梯(かけはし)せゝらぎ子守歌──僕には吟(うた)ふ資格がない──愛さるゝ素質がない──帰るやうな面目(めんもく)がない──修羅の身に滲(し)む高円寺の唄

 八行で尽きて終(しま)ふ──シヤボテン──モヲビル──クラヽ──ウヱストサヰド──街の鍵──デビツド──ボウヰの雅楽(ががく)

 九行で継(つ)いで了(しま)ふ──苦行──休業──供養──誰とも上手く行かなんだ──犀の星より馬込の皆へ──二度と帰らぬ人々へ──二度と帰らぬあの日々へ──天上や人間や梯の詩


畜生篇に続く