2016年8月27日土曜日

グラムロッカー、今年中(序)

なるほど君はほら吹きの筒琴弾きだ。でも君は善意を持っている、善かれかしと思っている。鋭く小さいイェズス会士のテロリストよりも善意があるからぼくは君が好きなのだ。
-ハンス・カストルプ

 “我がロック四天王”、その一人に逢いに行ってきた──。

 我がロック四天王とは、“吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)”、“hide(X JAPAN)”、“秋間経夫(MARCHOSIAS VAMP)”、そして“ROLLY(すかんち)”からなる最強の4人である──この4人には逆らえない、そんな絶対の存在である──超信頼している、最早信仰である。



Nori「今年中にグラムロッカーに成るので、願掛けも込めてサインして下さい」
ROLLY「ぢゃあ、このページ(※上の写真、歌詞カードの最後の“Be Bop Deluxe”なページ)にしよう」
Nori「有難う御座います。グラムロッカーに成れなかったら罰として卍固めされますので」
ROLLY「誰が卍固めするの?」
Nori「ROLLYさんに掛けて貰いたいです」
ROLLY「嫌ですね(即答)」
Nori「あゝ、近場の誰かに頼みます」
ROLLY「んふゝ(と含み笑いでサインして下さる)」

 四天王と先刻こんなやりとりをば──。
 
 そう、今日は発売したばかりのROLLYさんのニューアルバム「ローリーズ・ロック・シアター」の発売記念ミニライブで、新宿のタワレコに来ていたのだ。またまたライヴハウスからのカラオケ勤務上がりで、1時間しか仮眠を取らずにねむねむのまま行ったのだが、タワレコに着いた途端うきうきと浮足立って不可抗力、ミカバンドもウォッカ・コリンズも、何と“恋のマジック・ポーション”まで聴けたよ。もう最高な“グラム日和”でヒデキ感激!!
 
 で、何故に上記の様なやりとりになったのかというと遡ること4年前。あれもROLLYさんのアルバム「グラマラス・ローリー ~グラム歌謡を唄う~」の発売記念ライヴで、場所は渋谷のタワレコであった──。

Nori「将来グラムロッカーに成るので、宜しくお願いします(かなりの眼力)」
ROLLY「将来ぢゃなくて今なれよ(爆笑)」
Nori「…(爆笑に狼狽える)」
ROLLY「でもそのモミアゲはグラムロックだよ(と含み笑いでサインして下さる)」

※この時の私は後期ビートルズのジョンかポールか、オアシスのギャラガー兄弟か、はたまた尾崎紀世彦か藤岡弘のような風貌で、両津勘吉ばりの剛毛眉とモミアゲだったのです──多分エルビスのせい

Nori「あ、ありがとうございます(握手)」

 これが忘れもしない4年前の2012年3月の四天王とのやりとり。4月から始まる新社会人生活への期待と不安の中で四天王に逢って、しどろもどろであった。

 あれから4年──。その2012年の4月から始めた仕事も今年の3月で辞めて、高円寺のライヴハウスやカラオケ屋の掛け持ちで今は何とか生活している。この現状をあの時の私は想像だにしなかった。

 同時にその4年で今のバンドの皆とも出逢い、(19歳で始めてすぐ挫折してメジャーのGとEしか弾けなかった)ギターも猛練習し、右も左も分からぬまま作詞・作曲を始め、数百曲のオリジナルを作り、独学でDTMにも手を着けて、簡単な映像編集まで覚えて、デモテープ作りまくって、オーディション受けて、落ちて、また受けて……まるで想像できなかった──4年で全く別人と成っちまった。

 4年前の“将来グラムロッカーなります”事件があったから、今回は「“今年中”にグラムロッカーとなる」という事を4年越しに伝えに行ったのであります。結果、先の会話の様に相成りましたで御座在る。




 さ、ギターで愛する曲でも弾いて、その濃厚グラムな才能を己が遺伝子へと刷り込まなければ──俺らグラムロッカーに成るんだ、今年中──さもなきゃ卍固め!

 それにしても、今日の高円寺は年に一度の一大イベント“高円寺阿波踊り”のせいで、さっきも駅前は凄え人混み&バリバリの交通規制だったけど、毎年この時期、俺は高円寺に居ないのだ。祭りは楽しいと思うが、俺の好きな高円寺はもっと適当に寂れているからさ……

 という訳で阿波踊り二日目の明日もここ高円寺を出て、憧れのロックスターに逢いに行く。しかも神戸まで(♪泣いてぇどうなるのかぁ←クール・ファイブ)


 では、おやすみなさいzzz


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