例えば住民税。手前の場合、今年は20万ほど払わないといけない(月収並)。しかし、そんな金はない。休みなく働いても、生活費やローンの返済、家賃で消えてゆく(家賃も2か月分払えていないが)。したらば、上の督促状が届いた。以前にも届いていたが、払えないから放置していた。
“この督促状で納付がない場合、勤務先、取引先等への調査を実施し、予告なく差押を執行いたします。御承知おきください。”
社会人、失格。非国民、世間の恥晒し。押される烙印はそんなとこ──
だが「勤務先、取引先等への調査~」と云っても以前の仕事は辞めて、今はライヴハウスやカラオケ屋で働いているから、何処へ調査に行くというのか……ライヴハウスやカラオケ屋まで歌いに来んのんか?くまなく調べたところで俺ら単なる“全身恥部”(ザ・クロマニヨンズ)──
あと「予告なく差押を執行いたします」とあるが、この記事を書いている使い古したパソコンで住民税が払えるなら、六畳一間の凄惨たる我が家から好きなものを持って行って下さい。貴方の家と比べて如何です、良いものあります?手前にはこの命があれば十分……
何でこんなクソ詰らないことをブログに認めるのか。“手前の何もかも芸術や娯楽に出来んのか”、それが未来に生きるロックスターからの伝言だから。要するに、未来の私は今のこの状況を“下積み時代”と呼ぶだろうから、今の内にケッタイな記録として残している訳。未来の私が今以下であることはない──何故なら毎日、死ぬ気で演って居るから。現在だけが文字の無力なだけだから──過去や未来に於いて、文字は現実よりも強いから。そんな根拠のない未来への肯定が、身の回りの全てを芸術や娯楽に変える──。
督促状の最後には、ご親切にも納税できない人への相談窓口の案内が載っているが、私にそんな時間はない──今日も明日も死ぬまで仕事、こんな楽しい記事を書いている時間はあっても……
「赤く焼けた坩堝(るつぼ)のなかを通らなければ、完全無垢な人間として、天上界にまでたどりつくことはできないのですわ。」
-アンリエット・ド・ルノンクール
理不尽と云うのなら私を殺せ、今日もこれからボロ雑巾の様に労働だ──!!

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