2018年4月1日日曜日

これは平和だ──敢えてエイプリルフールに

エイプリルフールだからって、嘘はつかない。咲いたばかりの桜を散らせる雨風に、焦燥感を煽られようと動じない。

 いま15時過ぎ、夜勤明けで眠いのか、春うららかな陽気のせいなのか、ぼうっとしている。外から演歌や歌謡曲を唄うおじさん、おばさんらの楽しそうな声が聞こえる。



 アパートの2階にある我が家の窓から目と鼻の先、徒歩30秒の処にあるカラオケ・スナックの某。夜になるともっと賑やかになるのだが、今日みたいな休みの日は昼から能天気な喧騒が聞こえる。こちらは明けで眠いのに、、

 此処のママが中々で、“或るゾーン”に入ると道路に面した店の入り口からマイクを持ったまま歌い乍ら出て来て、通行人に歌を聴かせて満足すると再び店内へ帰って行くのである(カラオケボックスで高揚した調子者が部屋の扉を開けて通路に歌声を轟かし、同じ部屋の者同士で内輪受けして盛り上がっているアノ感じ、伝わるかしら)。

 中には「周りに迷惑かけやがって」、「そのノリ寒いんだけど」と不快に感じる人も居るだろうが、楽しそうに歌っている姿、俺は結構好きだ。

 2階の窓から眺められる、これが平和だ。



 朝方の帰宅時には無かった郵便物が、何時の間にか自宅ポストへ放り込まれていた。3日前に出たばかりの「ギミー・デンジャー」 by ジム・ジャームッシュ監督(パーマネントなバケーション!)。イギー・ポップとストゥージズ、観てから寝よか、寝てから観よか

 最近はまた詩を書いたり、デモ楽曲の宅録をしたり、ギターが楽しい。

 思い通りにゆかぬ事が多くても、傍から見れば、これも平和だ。


 ──ぜんぶ嘘だ