2020年10月17日土曜日

“Dear my Bewley Bros.”

昨日10月16日は、愛しの我がビューレイ兄弟の誕生日でした。おめでとう、おめでとう(天秤の左右の両方に)



 そして、同じく天秤座生まれの大江慎也さん率いるザ・ルースターズのカバーMVです!!ルースターズと私の出逢いはミッシェル経由ではなく、ボウイの布袋さんのインタビューで知ったのがきっかけだったはず(布袋さんと花田さん、一緒に演ったりしてたよね)。

 初めて聴いたのが何歳かは明確に覚えてないが(高3か大学1年の頃だから18歳前後かな)、学校の夏休み中の8月だったのはハッキリ覚えている。というのも、初めて買ったのが2枚組の「ベスト・ソングス・コレクション」って企画もので、今は無き大森駅のレコファンで中古で買って、家に帰って即行で親父のオーディオプレーヤーにセットしてガリガリ君ソーダ味を汗だくで食べながらハァハァと貪り聴いてたんだけど、開いていた歌詞カードの上にガリガリ君の半分をボトッて落としちゃったんだよね、、急いでガリガリ君拾ってティッシュで拭いたんだけどさ、買ったその日に歌詞カードふにゃふにゃ(←人間クラブじゃないよ)になっちゃって、めちゃくちゃ凹んだ記憶(笑)

 ……んでも“恋をしようよ”、“どうしようもない恋の唄”、“レザー・ブーツ”、“シッティン・オン・ザ・フェンス”等々、いわゆる初期ルースターズに“腑抜け野郎の脳天をたたき割れ”されちゃって(←ファーストの帯のタタキね)、それからアルバムを一枚一枚買っていったよね。


今も袋付きで大切に保管してあるルースターズの名盤たち

 今回、どの曲をカバーしようかめちゃくちゃ悩んだ。正直言うと各アルバムにそれぞれカバーしたい曲があって、昔ギターでコピーして宅録デモを作ったり、前のバンド・MBBMでレコーディングしたり、他のバンドより馴染みがある分かえって迷ってしまった。

 前述した通り、昔は“初期ルースターズLOVE”だったのですが、ギターの花田さんがフロントマンとなる後期まで全て聴いて、今では中期ルースターズが一番好きで、“全アルバムから一枚選べ”と言われたら4th「ディス」一択であり、今回の選曲と相成った訳です。

 いや、3rd「インセイン」の大江さんが常軌を逸し始めた狂気の前触れの如く不穏な音も、6th「ファイ」の今にもバンドが崩壊寸前で危うく張り詰めた感じも(“ラスト・ソウル”のイントロのアルペジオと大江さんの歌でいつも胸が張り裂ける)、大江さん無き7th「ネオン・ボーイ」のグラムロック&ニューウェーヴな80sポップ感も(下山さんのねちっこい変態ギターとボーカル最高!)、8th「カミナリ」の花田さんが漢らしく引っ張って行く粗削りなギターロック感も、全てが完璧。こんなロックの歴史を網羅した様なディスコグラフィーが作れたら、バンドマン冥利に尽きるよな。


上にある「ディス」のジャケ写をイメージして、カバーMVして来た

 繰り返しになりますが、本当に4th「ディス」が一番好きなアルバムで、全トラックが名曲、曲の流れもタイトルもジャケのデザインも全てパーペキ(かつてやった“人生名盤10選”に入れ直したいくらい)、この高揚と幸福と嫉妬を少しでも消化したいが為にカバーMVした、と言っても過言ではありません。

 ちなみに「ディス」のジャケ写は、山梨県にある渓谷で撮られたらしいのですが、ギター担いでそこまでは行けなかったので、少し手前にある奥多摩の渓谷まで行って参りました(我、元山岳部・部長なり)。


鳩ノ巣駅から渓谷を目指す道中

 厳密に言うと奥多摩駅まで奥へは行かなくて、イメージしていた渓谷のある鳩ノ巣駅で降りました。

あら素敵、木のトンネルよ

 駅から舗装された山道をとぼとぼ2、30分は歩きまして、途中でガードレールの向こう側にある細い道に逸れると登山道へ入れます。

森の其処彼処に人の気配がありました

 4時間ほど山の中で撮影しましたが、平日の中途半端な時間に行ったので、出会った人は5人だけでした。

渓谷へ降りる途中、道中安全の祈願で手を合わせる

 ギター担いでヴァンプな革靴にトレンチコートという完全にナメた格好で登山したので(決してマネしないで、皆はちゃんと山行きの格好で登ってね)、行きも帰りも慎重にゆっくり歩いて行きました。


動画のサムネとは別テイクの写真、鳩ノ巣渓谷イイ感じ

 今回の我がカバー演奏について特筆すべき点があるとすれば、この曲を象徴するヤマハのシンセ・DX-7によるイントロの印象的なフレーズを全てエレキ(赤いストラトちゃん)で弾いたこと、それから曲中にミッシェルを入れたこと、の二点かな。

 原曲の一回目のBメロ部分で大江さんの英語の語りが入るのですが、いつも何て言っているのか全然聞き取れなくて(笑)、試しにミッシェルの“サンダーバード・ヒルズ”のあの一節をシャウトしてみたら違和感がなかったので、それでいきました!!

 過去のカバーMVでもイエモンの曲の後にロッキーホラーやったり、T.レックスからのプラシーボとかしてましたが、こういうマッシュアップぢゃないけど、因縁めいたものを一緒くたに纏めるの好きなんです。今回に関して言えば、ルースターズあってのミッシェルだと思うから(異論は認めん)。


 最後まで長々と読んで下さって、ありがとうございます。

 大好きな天秤座のロッカーがまだまだ沢山居るので、次回のカバーMVも天秤座生まれの誰かかな、と思案中。今のところ、蟹座のあの方もあり得るかもしれんが。


 改めて、愛しの我がビューレイ兄弟に、またボウイの兄のテリーに、そして大江さんに、おめでとう!!おめでとう!!(天秤の左右の両方に)


 それではまた