友達にさよなら、恋人にさようなら、仕事にさいなら、音楽に左様なら、それから手前にもおさらば、巡り廻って自分にバーイ!──別離は悲しみ、此方から見て腑に落ちない
天上にさよなら、人間にさようなら、修羅にさいなら、畜生に左様なら、そうして餓鬼にもおさらば、回り廻って地獄にバイバイ!──別れ哀しみ、此方に立って納得しないし、此方にとっては納得できない
ああ、私たちの一人一人が、生涯に一度はみなゴルゴダの丘をのぼりつめ、胸深く槍(やり)の穂先をつきさされ、頭上にばらならぬ茨(いばら)の冠を感じながら、それまでにすごした三十三年の歳月をそこに葬り去らねばならぬのだ。この丘はこれからの私にとってまさに贖罪(しょくざい)の丘となるだろう。
-フェリックス・ド・ヴァンドネス
己が生涯の入り込む余地として、変哲のない風景が欲しかった。空ろに広がる天上から、虚ろに拡がる脳天まで、天啓を欲しがった。ちょうど時代が、そうかしら?──離別は歓び、彼方から見て為し遂げた
手前でどう仕様もなく片付けられない余生をして、方を付けるだけの名もなき時代を欲しがった。灰色の荒地に、色が差して来る様な。一世が一代を指す為に、一斉に朝陽が射す様な。ちょうど私が、それかしら?──別に喜び、彼方に立って承知したし、彼方にとっては承知し得た
私は音楽と文学に身を挺し、曲りくねった野心の小道をたどりながら、自分の生活からいっさい女性をしりぞけ、情熱に心をひきずられぬ冷厳な音楽家となり、自分の愛した聖女の思い出に、いつまでも忠実であろうと心をきめました。
一、牡牛座の日食に雨降る
二、暗然と生まれ変わる
三、正真正銘誕生日
四、無始無終平成
五、ハピバ俺
六、超絶俺
六回、俺
俺六界
俺等
俺
上段は冗談で/、
斜に構えた新しい線を引かれる、終焉──別れて分かった、出逢いは悲哀、或いは慈愛、言葉も/で別れさす、押韻/断定/サンデイ/ダンテ、選(よ)り/選(すぐ)り/単語/タンゴ、今日の/日めくり/こう/呟いた/unfinished/ballades
【MBBMの日めくりバーニン六界】スクリーミン・サンデイ!魔女の雄叫び、断末魔の叫びで生まれちゃう。だから日曜は太陽のデー、自ら輪郭を貫いて己が輪郭を嫌ったの。月夜はお好きよ(押韻)。馬鹿、馬鹿、虎馬じゃない。大丈夫、大丈夫、大丈ばない。押韻、押韻、断定、断定、ダンテかよ!ドグマッ
国立天文台(NAOJ)より憲宏(MBBM)へ、本日午前5時28分、部分日食を観測す、部分日食を観測す
のがれよ、わたしの友よ、君の孤独のなかへ。わたしは、君が毒ある蠅(はえ)どもの群れに刺されているのを見る。のがれよ、強壮な風の吹くところへ。
のがれよ、君の孤独のなかへ。君は、ちっぽけな者たち、みじめな者たちの、あまりに近くに生きていた。目に見えぬかれらの復讐(ふくしゅう)からのがれよ。君にたいしてかれらは復讐心以外の何ものでもないのだ。
かれらにむかって、もはや腕をあげるな。かれらの数は限りがない。蠅たたきになることは君の運命でない。
-ツァラトゥストラ