2020年8月30日日曜日

(バンド結成から)3年経ってもクレイジーなホース

イテテテテ……しかしコロナもオネエの銃も、致命傷ではなかったぜ(←前回のカバーMVの続き)。ご無沙汰しております、2020年でバンド結成から3年経ってもクレイジーなホース、ノリ・エムビービーエムです。

 近況報告と致しましては、生活に追われてるってやつをしてました。人生は楽しい、が疲れる、マヂうざすぎ、ところどころ嬉しい、そして悲しすぎ、ほんと哀戦士(で、めぐりあい)という具合に。皆様へお伝えするようなことは特別ありませんが、人間として出来るようになったことが、この三ヶ月で確実にいくつか増えたので、善しとします。


 その上、確固たる強靭な思想、というか唯一無二の壮絶な人生体験、を新たに一つインストール出来たので、前よりもっと上手に生きてゆけそうです(別に新興宗教へ入ったり、怪しい商売を始めた訳ではなく、誰かに説法する気も全くないし、それを自力で手に入れたってだけ)。ここへ来て、人生の物差しが変わった。ただ、これからも歌とギターは任せてよ!!見知らぬ人生の景色をたっぷりと見せるからさ



 ということで久しぶりのカバーMVはこちら、髭です(公式の英語表記ではHiGEです)。

 髭は高校の時の友達に教えてもらって(このブログでも何回か書いてる赤いストラトをくれた友人)、もう十数年は聴いてるけど、やっとその全貌が見えてきて、心から好きと言えるようになりました。

 もともと嫌いって訳ではなかったけど、学生時分に引っ掛かっていたのが歌詞とか曲名で、お気にのブルーハーツみたいな直球勝負ではなかったし、愛してやまないイエモンみたいな“意図の見える”ヒネくれでもなく、何か言いたいことや演りたいことが判然としないな、でもメロディーは超ポップで知らん内に癖になるし、演奏もユニークで多幸感に溢れていて気持ち良いし、しばらく聴いてみよ、って感じでした。

 結果、俺が物知らず、世間知らずであったことも分かり、今はタイトルや詩の節々で「あ、それのことね」ってなるし、そうでなくとも無意味が意味のカットアップ的なノリを楽しめるようになりました。

 演奏はガレージでサイケだし、オルタナでグランジだし、個人的にはグラム感もあると思う(髭の須藤さんはユニコーン好きだから隔世遺伝かもしれぬ)が、ジャンルや時代を超越っちゃってすこぶる最高ぢゃん?って聴く度に昂(たかぶ)ります。あの頃の友達もこんな気持ちで聴いてたのかな?次に会ったら訊いてみよ



 今回の服装について、件(くだん)の高校の友達および須藤さんも好きであろうニルヴァーナ、のカート・コバーンが愛用していた白のオーバル型サングラスをまず真っ先に着用。下は適当にジーンズとコンバースでキメて、上にはハリキリすぎた坊やたちのブリティッシュなジョーク満載のトレインスポッティンTを着用(続編の“T2”も悲しすぎて面白かった)。これで完成、俺・オルタナ・2020夏。そういえば、我がバンド・Unfinished Balladesの日めくりツイッターで、一年前の今日はこんなツイートをしておりました、、



 一年越しに伏線回収っと……あ、撮影は原宿にあるMOSHI MOSHI ROOMSというイカした宿の屋上を借りて、Cosmic Hallsのそまちゃんに撮ってもらいました。地上5、6階の高さで周りに大きな柵もないスリリングな屋上で、気温30度超えの真夏日の中、そまちゃん本当にありがとうね!!おかげさまで白昼堂々、宇宙と直結できました。


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 最後に、今回のカバーMVを演るに至った動機を明らかにすべく、一編の詩を詠ませて頂きます。


「ワシントンのアバディーン」
by Nori MBBM

ワシントンのアバディーン、雨の匂いが曇る空と90年代のくすんだ車ら、日本にしか居るはずのない俺の思い出が、アメリカでも生きてる。


やあマッドハニー、泥に塗れて叫び出し、救いの手を一切差し伸べず、元気があることだけを証明する。その態度が、とても好き。

ビッグマフとイカれたギターリフ、ヘビィメタルとガレージパンク&ハードコア、アングラベイビーな俺には救い。


ワシントンのアバディーン、在りし日のジャパニーズ、くすんだ色のいつかの俺が居る。


8月30日──赤いストラトをくれた高校の友達の誕生日、或いはカートが車椅子に乗ってレディングに現れた日──

カートもジミヘンも最期はアコギで、アコギで落ち着いた音楽を演りたかったって、だから僕から地元をあげる、故郷をあげる、一年の復活、おめでとうって


ワシントンのシアトル

僕の背後に


ワシントンのアバディーン

君とカートに