恒例になりつつある“Nori MBBMのカバーMVシリーズ”、今回は横浜にある「海の公園」という海浜公園の人工の砂浜にて、“偉大なる金太郎飴”と呼ばれ永遠に上手くなろうとしなかった純然たるパンクバンド・ラモーンズのド直球ラヴソング「I wanna be your Boyfriend」のカバーMVを撮ってきました!俺らが名付けた邦題はまんま「彼氏になりたい」だ!髪もバッサリ切っただ!シドのTシャツとショットのダブルのライダースにブーツを履いて夏の海だ!
さっきツイッターで流れてきたのだが、ちょうど今日グリーンデイの人もジョニー・ラモーン・トリビュートという名のイベントをハリウッドで演るらしい(俺らグリーンデイ聞かねえからなあ、、)
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4、5年くらい前かな、まだバンドをやる前に一人宅録を始めた頃にも一度この曲をカバーした事があって、その時も手前で訳した日本語詞をつけていたのだけど、今回また訳詩を一から書き直し、新たにレコーディングしたという訳です。
原曲に忠実なアレンジだった一度目の宅録と打って変わって今回は、ドラムの打ち込み、ギター、ボーカル、シンセ等を重ねてゆく中で、(この感じ、もしかして初期のBOOWYっぽい?2nd「インスタント・ラヴ」辺りに入っていても違和感ないよな?)と自問して、自答した結果が“はすっぱ”だとか“とびっきり”などのヒムロック的な歌詞となり、気分は宛ら80年代ヤンキーLOVE!!……レコーディング当初はスウィートやベイ・シティ・ローラーズ等のバンドに代表される様な70年代のグラムロック、バブルガムポップ、パワーポップ的なアレンジを狙っていたのですがね(冒頭と終盤のツインのリードがその名残)。
日々の夜勤漬けによる手前の枯れた声も氷室京介が“狂介”の時のものか氣志團の綾小路翔か、即ち“80年代の不良/ヤンキー”が矢張り今回の裏テーマでありまして、“イカシてる”、“マブい”といった言葉の他に“ホの字”、“当たり前田の~”なんていう昭和の死語もバシバシ多用して演ったのです。死後だけじゃなく“死語”の方も輪廻で生き返らせないとね、逆にそろそろ新しいよねって感じ──80年代ヤンキーLOVE!!
いつもの如く歌詞をここに載せて置きますが、今回は前半が原詞のまま、後半が手前の訳詞となっております(これを80年代のヤンキーは“ルースターズの大江方式”と呼ぶのだぞ、分かったな)。
「彼氏になりたい -I wanna be your Boyfriend-」
作詞・作曲:トミー・ラモーン
日本語詞:Nori MBBM
Hey, little girl, I want to be your boyfriend
Sweet little girl, I want to be your boyfriend
Do you love me babe?
What do you say?
Do you love me babe?
What can I say?
Because I wanna be your boyfriend
Hey, little girl, I wanna be your boyfriend
Sweet little girl, I wanna be your boyfriend
Uh, うぅ、うん…
ああ、あんたの彼氏はイカシてる
マブいのさ
俺はなりたい、ボーイフレンド
ホの字だぜ
当たり前田のボーイフレンド
好きなのか
分からないぜ
好きなのさ
敢えて言うよ
ああ、あんたの彼氏はイカレてる
マブいのさ
俺はなりたい、ボーイフレンド
ホの字だぜ
俺はなるぜ、ボーイフレンド
はすっぱで
とびっきりのボーイフレンド
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それにしても台風20号の通過直後にロケした(スケジュール的にその日しか行けなかった)ので、滝の様な豪雨に何度も見舞われ、都度、撮影中断する羽目となり、思ったよりも疲れたのだぜ。
そのお陰と言って良いのかは分からないが、朝から昼過ぎまで3、4時間もだだっ広い砂浜に居て、出会ったのは家族一組のみ(お母さんと女の子と男の子が元気そうに遊んでいた)、大きく臨む海を贅沢にもほぼ一人占め状態、しかし嵐の様な天候というカオスいや真輔的ケイオス。
MVの途中で画面全体がブルブル震えているのは編集でなし、砂浜に深く突き刺した三脚で以てカメラが強風に耐えている為です。
また何時か海で撮影する時は、天候の穏やかな日にしよう。砂と潮に塗れて全身ベタベタになった私は、そう誓ったのでした……(帰宅後即シャワー、そのまま仕事へ)
それではまたの秋に、左様なら。平成最後の8月、有難う。